KHTでのコロナ後遺症などの対策 処方例
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
ええと、先日、『質問に答えます』その89と90とを連投して、「一体どういうことだ!?」と熱烈なファンレターをいただきましたので、サクッとお答えしておきます。
1.矛盾しているじゃないか?
いえ、まったく矛盾しておりません。
まず89では通常の私の立場から考えたとき、私が注目しているのは”からだの状態”であって症状ではないので、コロナがどうとかいう話はどうでもよいことです。基準通り、手順通りに体を診て、反応を診ていくだけのことです。もちろん、指定感染症ですので、罹患期間においては施術所での施術対象ではありませんけどね。
90においてはKHT(高麗手指鍼術)という施術法の立場からの考え方です。KHTにおいては1.どの相応領域に反応があるか、2.舎岩五行鍼に基づく五蔵論、経脈論で考えたときどこに配当されるか、3.相点(応)療法、統治(通治)処方、気脈処方、五治処方などいずれの処方が適当であるかなどを段階に応じて適切に判断すればよい。なので、現場において現れている症状と特徴に応じて処方を決めればよく、○○で来院した顧客の特徴として代表される症状があるのであれば、○○の処方というのはあり得るということになります。
2.具体的なコロナ後遺症を訴える顧客に対する処方って?
立場的には90のKHTをメインとした立場に立った時の考え方としてお話します。
KHTの根底にあるのは舎岩道人の『(舎岩)五行鍼』ですので、詳細はそちらを探してご覧いただければと思いますが、まあ、今回は複雑な話は割愛。
処方
〇相応領域の過敏圧痛を中心に多鍼
+
〇肺〇方を基本に五治処方
→基本は肺勝方ときに肺熱方、熱や頭熱(頭痛など)系だと膀胱勝方や胆勝方
→寒気(悪寒)が強い時などは心正方
などが中心になりますね。
※五行鍼では方ではなく格を使うこともあります。正格、勝格など
一般的な経絡論においては、正方=補方、勝方=瀉方、熱方はう~ん、ここでは肺熱方を使うことが多いので肺熱証の時の処方ですかね?
聞き取り調査やその他の指標確認やら、キネシオロジーのテスト(私はFSSを活用)やらを活用して絞り込むのが基本であり、結果としてこういうパターンが多いかな程度の話ですね。
KHTの場合、相応領域=いわゆる反射点、反射領域を活用した鍼灸術なので、扁桃腺と関連する相応領域、咽喉(のど)と関連する反射領域、鼻・篩板・嗅覚野などと関連する相応領域など、相応領域に対して直接刺激という手が使えるのでその初歩においてはとてもシンプルです。
こんなところでOKかな?
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