質問に答えます。その89 コロナ対策およびコロナ後遺症対策の鍼灸
本日は久しぶりの連続投稿のからだのエンジニア からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次です。
今回のお題は……正直、他人の利権に絡みそうであまり気が乗らないのですが、大量に質問が来てしまったので、お答えします。あくまでも私見ということでご理解ください。
質問に答えます。その89 コロナ対策およびコロナ後遺症対策の鍼灸
はい、本日のお題です。
端的に答えるのならば、「そんなものありません」以上。
……これじゃ、答えにならないのですが、私の立場的にはこれで終わりなんですよね。
そもそも、私の方法論では「症状が何か?」は極一部の専門医に任せるべき分野を除いて、全く気にしておらず、「今現状、からだがどうなっているのか?」しか注目していないからです。
私のルーツ的には、柳谷素霊ー小野文恵-……-小林詔司の流れと、柳谷素霊ー鷲尾雅一の流れなので、まあ、なんというか『経絡治療』系をルーツとしています。
一方で、専攻は構造解析、論理学であり、合理主義者なので、解剖学、生理学とくに脳生理学などからだの機能に注目して日々施術をしています。
故に、鍼は刃物であり、灸は熱源。みだりに用いるべからず。
これを戒めとしています。
いかに効率的に用いることで、体本来の治癒・維持・調整機能が正常に戻るように促すかというのが基本構想であり、最小刺激最大効果というのが目指すところになります。
それらは、からだの現状認識→刺激による種々の変化の観察によって、時期的かつ時機的に、そして帰納的に類推されうるものであるという認識がしっかりとあるからです。
小難しい話はいったんおいておいて
現状が良くならない理由は大きく分けて三つ
1.現状がおかしいと対象自身が認識していない。(潜在/顕在問わず自己認識の問題)
2.時期あるいは時機に到っていない。(道路工事など一般的な工事が瞬間的に終わらないように、からだの修復にも適切な時間が必要です。)
3.反応することができない、反応よりもはやく疲弊あるいは適応するまえにさらなる負荷にさらされている。
まあ、ここに休養や栄養やらがさらにかかわってくるわけです。
細かく語ることは個人の背景の問題があるのでなかなか難しいですから、うちではまとめて蓄積疲労状態というようにお話しています。
要は、からだが疲れすぎて、自ら調子のよい状態に戻せなくなっているってことですね。
で、私がやっていることは、検査と調整通じ「ここ現状こうだけど、これでよいの?」ってのを体に聞いているだけなんですね。
なので、施術自体は外から見るとめっちゃ簡単。
まあ、私自身は、質問するのに、日本語で使用が、英語で使用が、フランス語でしようが、銚子弁だろうが、青森弁だろうが、関西弁だろうが、九州弁だろうが、ちゃんとやり取りができれば言語として問題ないと思っていますが、同様に施術方法だって要は顧客の体とのコミュニケーションツールにすぎないわけで、……だったら何でもよいんじゃない?と思っていますけどね。
小難しいのが好きであれば、小難しいのでやればよいし、シンプルにしたければシンプルなものを選べばよい。
問題はそれでからだとコミュニケーションとれていますか?ってだけ。
じゃ、コミュニケーションってなんなの?
情報のやり取りとそれによる自己認識の変化です。
ここで少々勘違いが生じるのですが、情報(刺激)を与えても変化がしない/感じられない場合はかならずしも失敗ではないということ。
一つは、現状で処理できる情報量の必要十分を受け取ったので、それ以上はからだが許容しないという場合。
一つは、そのアプローチは現状、からだが反応しないという場合
一つは、変化を感じ取れないだけという場合
失敗の場合は、不快反応や拒否反応などのリアクションを返しますので、そのアプローチをひかえるか、あるいは確信をもって貫くかのいずれかの対処をするケースというだけです。
三つ目については施術者側がもっと頑張って体を手を作ろうねって話ですね。
で、これらのことをわかっていれば、一々、症状に悩まされるようなことはなくなります。
私が先達からご指導いただいた、積聚治療や経絡治療はちゃんとこのエッセンスが根底にあるわけで、だから先輩方の仕込みが良いだけですと顧客の賞賛に答えているわけですね。
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