時短施術とめまいの一例
おはようございます。からだのエンジニア & からだの専門家 鍼灸師 藤井崇次です。
たぶん、半分くらいカイロプラクティック系整体師状態です。
時短施術は効果がない!?
とか言われるのは正直癪なのでたまには施術例でもと前回に引き続き一例紹介。
まず基本ですが、1.2.3.の三段階の施術段階を踏んで、それぞれに判断基準を置いているのが泰心堂式の特徴。
1.脳脊髄液の調整
2.上部頚椎の調整
3.経絡の調整
と各段階において、調整する対象を区別しているのもある意味で特徴ですね。
はい、今回のめまいで重要なのは、実は1.の段階。というよりも初期、積聚治療の一連の手続きのみで様々な症状に対応してきた泰心堂が現在の形に変わるきっかけが、実はめまいの取り扱いが多かったからです。
で、めまいの場合、めまい症状そのものというよりも、めまい症状を引き起こしている蓄積疲労状態と脳機能低下状態をどうするか? に着目する必要性があります。
そのうえで、どう経絡が乱れているか? 東洋医学でいう蔵府の均衡がどう崩れているかを分析して補正的調整を行うというのが近道のように日々感じています。
逆に、めまい症状を訴えて泰心堂を探し当てて来院される方の多くは上部頚椎のズレ、歪みなどが最終的なメジャー(原因、トリガー)になることは少ないように感じています。
クラニアルテクニックを用いて、脳脊髄液(CSF)の流れをまず整て、残った上部頚椎の反応と上部頚椎を施術してさらに残った経絡反応を五行鍼の論理式を用いて補正をかけていくと少ない回数で良い方向に向かっている実感があります。
原因不明のめまい 30代後半 女性
初診
1.脳脊髄液の基準 頭部拡大→指2本分幅在り、関節可動域(ROM)縮小、筋反射テストで筋反射の低下、キネシオロジーテスト 中央と右側頭部。
2.上部頚椎の基準 頚椎2番左側圧痛(C2L)、SR、ALに圧痛 →C2Lを基準に反射調整
3.経絡の基準 脾虚→脾正方(脾正格、あるいは脾補方)、副として肺変方
2~3診
1.指1本分
2.C2L
3.脾虚証
4診
1.頭部拡大徴候 軽度、ROM初回に比べれば大幅に改善
2.C2R
3.肝虚証
5~6診
1.クリア
2.C2L 本人の自覚では初回を10としたとき1程度
3.肺虚証
めまい症状ほぼ解消。1週間のうち1~2度、ふらついた程度。2週間あけても来院時のようなめまい発作なし。
略治とし卒業。疲れがたまると出やすくなるから3~4wに一度程度、地元の鍼灸院でよいからメンテナンスするように指導。
長い人は半年、あるいは年単位かかることもありますが、通常は本人がびっくりするほど早く変化します。
「長年あれだけ苦しんでいたのが、こんなに短い間に」とよく言われますね。
今日はこの辺で
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