質問に答えます。その77 症例公開に対する考え方
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日の記事は、久しぶりの”質問に答えます。”で。
気づけばいつの間にか77本目です。まあ、バックグラウンドでお答えしているのはその数倍、下手すれば10倍超になります。ええ、結構大変なんですよ。
さて、今回は症例公開に対する考え方。
はい、このタイトルを選びました。
なんで、この題材?と言われるのですが、そこに疑問を持たないのは問題では?とさえ、私は思います。
賛成側の皆様は、「症例を公開することで、同じような悩みを持つ方の参考になる」と仰います。
まあ、一面的にはそうです。某ポータルを目指しているサイトでも「症例掲載ができるようになりました!」的なメッセージが飛んできていますが、
う~ん、これね、ある意味で個人情報の暴露だとわかっていますか?
泰心堂の方針として、
1.症例として掲載する場合、個人情報をそぎ落とし、年代、性別、こう仕事をしているひと、症状名、具体的な症状など情報を限定しています。
2.同様の症状が複数名いる場合にのみ、症例として掲載します。個人を特定されないためです。該当者が複数人いることが前提ですから、「おそらくはあなたが知っている○○さんではありません。」という状態を必ず作っています。
そんなに似たような症状の人がいるのか? と言われるといらっしゃいます。特にめまい、頭痛関連ではよく似た症状を多数取り扱っています。
※そのため、だいたい同じような症状の人が集まるまで症例公開自体ができません。
先日公開した、頭部神経痛の症例ですが2019年だけで3人、2020年に2人、そのほか過去にもいらっしゃいます。
※先の例は、施術回数、期間についてはそのうちのおひとりの例になりますが、この情報だけでは外部の人に誰かが特定できないようになっています。
3.写真などは掲載許可が出たもののみを利用しています。
よっては、某会社が作ったフォーマットを無批判に使っている○○整体院のように2ショット+ピースor一言ボードのような写真は泰心堂ではあまり外に出ません。
ええ、一杯写真あるんですけどね~。
確かに経営者側の思考としては、商品販促用の素材があるのなら使いたいという気持ちも理解できます。
しかし、一方で、知られたくないからわざわざ、隠れ家的な施術院を選んだという皆様側の事情もあります。
どちらを優先するのか?
そこが経営的な判断と現場の感情、同意のバランスですね。
どうように口コミ関連も同じです。
口コミ投稿は確かに、一つに目安になります。しかしながら、顧客にとっては手間です。
また、口コミ投稿を仕掛けていない整体院などが別に劣っているわけでもありません。
うちのように直接、○○の悩みで連絡が来るから、わざわざ口コミサイトを使わなくても良い。あるいは口コミサイトの投稿に振り回されたくないという先生方もいらっしゃいますので、実は評価=良い治療院であるではありません。
もちろん、多くは評価が良い=良い治療院の可能性があるとは思いますが、ぶっちゃけスタートダッシュあるいはキャンペーンで回数券を売りさばくために仕掛けているようなところも。
なお、私が数年前に聞いた某治療院のスタッフの方のお話では「ノルマがあって、今日中にあと5つ、口コミ投稿しなけらばならないんです。かぶっちゃうといけないし結構大変なんです」と。
え? 今どきそんなことしている治療院があるの? とその話を聞いた時思いました。
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